取扱ブランド紹介【CANONICO】
- akiranabemura
- 2024年5月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年5月28日

こんにちは!
前回のニュースで少し名前が出た〔CANONICO カノニコ〕という生地ブランドについてご紹介したいと思います
【CANONICOとは】
1663年にイタリアのビエッラにて創業された老舗生地メーカー
〔Vitale Barberis Canonico ヴィターレ バルべリス カノニコ〕を略して、カノニコ(CANONICO)と呼ばれています
1663年の『取り立て税共通記録』にてカノニコの名前を確認することができ、カノニコの毛織物生産に関する最も古い記録だと言われています
この記録によっては、〔サイア・グリザ(グレーの綾織物〕という生地を収めることをサヴォイア公が認めたという内容が記されています
さらに、染色の技術を会得していた数少ない一家であり、父から子以外には決して漏らさないといった内容も記載されていました
1850年頃産業革命の波にのり、拡大生産を進めるため、既に機械化を導入していた会社と協力し1885年頃には使用紡錘数800、織機73台にまで拡大
さらには自動織機の導入により、織り、染色、縮絨加工、紡績という生産活動を工業施設内で全て行えるようになっていました
1890年-1906年では、当時最高品質と言われたドイツ製の織機を導入し、織布生産のオートメーション化を行いました
1900年代では、当時貴重であった電力を導入
これが原動力となり、1910年にはカノニコは自社での一貫生産を実現させ、品質の高い生地の生産に成功
こうしてカノニコはイタリアだけでなく、世界中に販路を広げていきます
1921年にはアメリカやインド、その他にも中国にまで輸出をしています
ですが1936年に困難を迎えます
戦争の影響により、労働力を始め様々な資源の調達が難しくなります
それまで共同経営をしていたカノニコですが、共同経営は解散し独立を果たします
これが現在の〔Vitale Barberis Canonico社〕の誕生になります
1940年-1960年
企業戦略や技術導入が功を奏し、生地の品質向上に成功し利益は倍に膨らみ、Vitale Barberis Canonico社の地位は不動のものとなります
その歴史は2024年現在でも続いており、360年以上の歴史があります
現在でもデザインから生地の生産まで一貫して自社で行なっており、高い品質の生地を世界中に発信し続け、不動の地位を確立しました
日本では比較的リーズナブルな生地ブランドというイメージがついているのですが、実はかなり高い品質の生地を生産しています
生地は光沢が美しいものが多く、滑らかな手触りと鮮やかな色合いが特徴です
イタリアらしいどこか余裕を感じさせるような遊びのある生地から、クラシックな生地まで幅広く展開しています
CANONICOといっても生地のランクは様々で高級な生地からリーズナブルなものまであります
アパレル業界でも有名で、誰しも一度は聞いたことあるような名だたるアパレルブランドが採用している生地ブランドの一つです
他社の生地ブランドのOEM(製品を代わりに製造すること)なども受けており、実は気付いていないうちにカノニコが織った生地を着ていることもあるかもしれません
CANONICO
< suits 120,000 ~ / jacket ¥80,000 ~ / slacks ¥45,000 ~ >
※生地の種類によって価格が変わります。
カノニコは基本毎シーズン入荷しますので是非気になる方はチェックしてみてください
本日の記事はここまでとなります
現在では受注不可能な仕様などもまだありますので、質問などがありましたらお気軽に一度お問合せください
ここまでご覧いただきありがとうございました
お会いできる日を楽しみにしております
Fooloys









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