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《初心者向け》 #2 オーダーの流れやコツ ディテール決め




こんにちは


本日は前回のブログの続きになります


まだ前回のブログ読んでいないという方は、ぜひ#1を読んでから#2を読んでいただけると嬉しいです


初めてのオーダースーツを検討している方や不安でまだチャレンジできていないという方に向けたお話になっています


今回も長くなってしまったのですが良かったら最後までお付き合いください!




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はじめに前回説明したご注文の流れをご覧ください


①生地選び

②ディテール決め

③フィッティング

④お会計とご納品


前回は①生地選びにフォーカスを当ててお話をしましたので、本日は②ディテール決めについてお話をしていきます




まず、ディテール決めとは


オーダーの醍醐味である仕様を選ぶ工程のことです


ジャケットやスラックスの仕様をお客様の好みで選ぶことが可能です


例えば、ジャケットのボタン種類や裏地、ボタンの数、衿(えり)の形、ポケットの種類、その他にもベントやネーム刺繍にステッチなど様々ございます


ただ、特別スーツが好きな方やオーダーに慣れている方以外は基本的に知らないことばかりです


そこで前回オーダーする時に準備しておくとスムーズにいくコツ3点を説明しましたが、ディテール決めでもそれを活用することができます


主に2点、用途とご予算があるとスムーズに決めることができます





<準備しておくと良い3点>


◽︎ 用途 … 私服用、ビジネス用など着る場面について


◽︎ 生地の希望 … ご自身でどんな生地が希望か

例えば、ブラウンのストライプやチェック柄が好き、ネイビーやグレー無地のスタンダードなスラックスが欲しい、動きやすくしたいのでストレッチが効いた生地が良いなど


◽︎ ご予算 … 生地のグレードによって価格が変わるため





まず用途について


オーダーなのでディテールはある程度自由に決められるのですが、実はルールが存在する場合があります


その代表的なのが礼服になります


お客様から一番多い相談が、冠婚葬祭用の礼服が欲しいというご相談です


冠婚葬祭と言っても主に結婚式やお葬式で着られるスーツという認識が多いです


いわゆる略礼服と呼ばれるブラックスーツのことです





ただ、結婚式とお葬式とではルールが少し異なるためディテールの自由度が変わってきます


お葬式のスーツは喪服と呼んだ方が伝わりやすいかもしれないので、このブログでは礼服(結婚式)、喪服(お葬式)で分けて説明をします





まず結婚式を中心に考えた礼服をご希望の場合

近年ではブラックスーツで来てくださいというような指示がない限りは、ある程度自由なスーツで参列しても問題ないことが多いです


簡単に言うと、主役(新郎新婦)よりも目立たない服装であれば大丈夫です


ただ、新郎新婦のご家族の場合はなるべく礼服やモーニングなどで参列するようにしてください





ではお葬式を中心に考えた礼服(喪服)をご希望の場合


喪服に関しては、大前提として"喪に服す"ことが目的の装いとなるため、スーツの装飾をなくしてなるべくシンプルなスーツにしていきます


例えば、一般的なジャケットには腰ポケットにフタが付いているのですが、腰ポケットのフタも取ってしまいます


さらに前ボタンの数を1つにしたり、ベント(ジャケットのお尻部分の開き)もノーベントと呼ばれる開きが無い仕様にします


このように本来なくても良い仕様は削ぎ落として極力シンプルな見た目にしていきます


既製品などでは前ボタンが2つだったり、腰ポケットのフタが付いていたりとルールに則っていないものもありますが、上記のようになくすのが正式とされています





正直喪服はオーダーといっても細かいルールがあり自由度が低いため、遊びが少なく面白みに欠けると感じる方が多いです


このように冠婚葬祭と一概に言っても細かい違いがあります


喪服を中心に考えると結婚式にしてはお堅い印象になり、礼服(結婚式等)を中心に考えるとお葬式にしては相応しくない装いになってしまう可能性があります


どちらにしようと悩んでしまう方が多いため、結婚式やお葬式など着る場面というのが具体的であればあるほど決めやすくなっていきます





ビジネス用の場合、ディテールはそこまで厳しくないことが多いです


ボタンの数やポケットの形と言っても好きな人じゃないと気付かないくらいなので、会社のルールが決まっているとかでなければビジネス用は比較的自由度が高いです





私服用というのが一番自由なのでこれが圧倒的に楽しめると思います


好きな生地でディテールも遊んでみたりとオーダーの醍醐味を味わうことができます





このように用途によって自由度が低かったり高かったり変わる場合があります


なので難しいことは考えすぎず、用途さえ伝えていただければその情報から質問をしてどこまで遊んでいいのか、そもそもお客様は遊びたいのか、どんなスーツを求めているのかというのを絞っていきご提案をします


そのため細かい好みなどは「知らない」「わからない」で問題ありません


着る場面さえわかればそこから想定できる懸念点を質問していくことができます





最後にご予算について


前回のブログで話した①生地選びが決まれば一着の価格がわかります


②ディテール決めでは追加で料金が発生するオプションが一部あるため、ご予算がわかれば大幅にオーバーしてしまうようなご提案はしません


しかも少し特殊な仕様が多いため礼服やビジネス用では選ばれることがかなり少ないです


その都度料金の説明もしますが、もしオプションを色々入れて不安になった時は「今の段階でいくらですか」と気にせず質問をするようにしてください





わからないことを初めてチャレンジするときは誰でも不安を感じるものだと思います


そのために私たちがいますので、不安な時は何が不安なのか伝えていただければお答えします





今回も長くなってしまいましたのでここで終わりにしたいと思います


続きもお楽しみに





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