#5 幕を閉じた地元に愛された老舗町中華『萬友亭』

こんにちは！

久しぶりのブログになってしまいました

最近お客様からご注文をいただき本当に有難いなと思います

18歳で仕事に就いて初めて僕から商品を購入していただいた方と商品を今でも覚えています

その時もアパレルでしたが商品の知識もあまりわかっていなかったのでドキドキしながら対応しました

その後も出張やイベントの際は不安でしたが、僕はいつも人に支えてもらっていたと感じます

福岡でイベントをするときにいつも熊本から来てくれた2人の女性の方や、イベントにお客様として来てそこから仲良くなって飲み行くようになった方など、新しいことを考えた時に顔が浮かぶ人が増えていく度にプレッシャーもありますが励みになっていました

今は会社やブランドなどがなくなった無名の僕から、決して安くないなるべく失敗したくない買い物を僕からしてくれるというだけで感謝です

飲食店などでもすごい田舎にあってもお客さんが絶えないお店などを見るとすごい気になるようになりました

ここのお店はどんな魅力に惹きつけられて人が集まっているんだろうと

味なのか、人なのか、または全く別のものなのか

先日惜しまれながら50年の歴史に幕を閉じた地元八王子の老舗町中華

萬友亭

閉店すると聞いて閉店数日前に祖母と行きました

元八王子という地域にお店があり、駅からも遠いので車でないと来られないのですが、平日の昼にも関わらず外まで並んでいました

タイミングがよく10〜15分ほどで中に入って、注文し待っていたら常連さんっぽい女性の方が入店し、「張り紙見たけど辞めちゃうの！？なんで！」と厨房と話しているのが聞こえてきました

普段寡黙で鍋を振っている姿しか見ない店主が「跡継ぎがいないんだよ。今までありがとうございました」と笑顔で頭を下げている姿を見てやり切ったんだろうなという感慨深いものがありました

それでも常連の女性の方は「私手伝うから続けてよ」と言っていましたが、店主は嬉しそうで寂しそうに首を振っていました

最後に食べるご飯は何がいいかなと悩み、僕はチンジャオロース定食で祖母はタンメンにしました

しかも酢豚、餃子、チャーハン、もつ煮を持ち帰りで頼みました笑

味は言わずもがな美味かった

女性のお客さんも多くタンメンが人気みたいです

祖母が食べきれないというのでタンメンもいただきました

野菜を油通しをしているので熱々でシャキシャキ、コクのあるスープにもちもちの麺が美味しかった

1番人気はチャーハン

ぱらぱら系、しっとり系とありますが僕は萬友亭のチャーハンを食べてからはしっとり系が好きになりました

冷えた瓶ビールを飲みながら熱々のチャーハンをかき込みたくなるようなチャーハンです

チャーハンで白飯を食べる人もいるんじゃないかなと思うくらいしっかりとした味付けなのに濃すぎず美味しい

レトロでどこか懐かしい窓

昔からいるぶっきらぼうなおばちゃんやあの美味い飯がもう味わえないと思うと寂しくなります

2024年10月に惜しまれながらも50年の歴史に幕を閉じました

こういったたくさんの方に愛されたお店がまだまだ世の中にあると思います

便利な世の中になったので、ネット通販やウーバーイーツなどで好きなものを足を運ばなくても買える時代になりました

楽とか安いだけではなく、どうかこういったたくさんの方を笑顔にしてくれたお店が少しでも残るようになればいいなと思います

アパレルも同じことを言えるのですが、跡継ぎがいないという問題もこれからもっと深刻化していくと思います

大変な時間がほとんどで辛いことも多いですが、こういったお店に1人でも多く認知してもらって跡継ぎが増えるようなきっかけをつくって、心から"仕事"と向き合ってくれている方に少しでもお金がいくようにしていかないと今よりもちょっとつまらない世の中になっていく気がします

油通しは手間がかかるのでめんどくさいですが、その一手間にファンがついているのかもしれないです

そうやって小さな手間を積み重ねることに人は無意識に惹かれるのかななんて考えながら最後の萬友亭を味わいました

多分僕達の後ろ姿も幸福感に満ちた姿だったと思います

『萬友亭』

東京都八王子市元八王子町2丁目1025

2024年10月閉店

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