
洋服談笑でも
- akiranabemura
- 2024年10月2日
- 読了時間: 7分
こんにちは!
新宿から西八王子までの電車移動中にこのブログを書いています
洋服に関することでちょっとしたお話でも
※今回画像ないので読みづらいと思いますがお付き合いいただけると嬉しいです
定期的に気になることがあります
それは「皆さんはいつもどうやって、何を基準に服を買っていますか?」という話です
店舗で実際に見て買うのか…
ネットで見て良いと思ったら買うのか…
店舗で実際に見てネットで買うのか…
それとも好きな有名人が着ていて欲しいと思った服なのか…
年代や服によっても違うと思いますがよく考えます
1980〜1990年代頃はまだネットもなく情報収集の方法は店員に教えてもらうしかなかったと聞いたことがあります
かっこいい店員さんがいて、その店員さんに人が並ぶ
そのスニーカーは何ですか?と聞くとこれはチャックテーラーって言うんだよと教えてもらう
コンバースだけではなく、まだクロムハーツだって日本ではあまり知られていない時代
店員さんがカッコよくてそれに憧れてお金がなくても真似して買ってかっこつける
そうやって貪欲になることで情報を得ることができた時代だったと聞きます
私も20代なので当時を知りませんが、当時の話は漫画みたいで面白くて好きでした
改めて、皆さんはいつもどうやって、何を基準に服を買っていますか?
最近はSNSや直接行って事前にリサーチをしっかりしてからネットで購入するという方が多い気がします
皆さんアンテナを張っているので情報収集が早く、欲しいと思ったものをコスパ良く早く買うことに長けていると思います
先ほど昔は身銭を切って知識をつけていたと話しましたが、
実は今も…というより今の方が本当におもしろかったり有益な情報を手に入れるのが難しくなっていると思います
現代は情報と物が溢れていて本当もフェイクの情報も混ざっています
"それでもいい"という流れが数年続いていましたが、2020年頃からその流れが一転しました
コロナウイルスの影響でたくさんの企業が潰れ、ファッション業界もその影響を強く受けました
コロナ禍に見たニュースでぼんやりですが覚えているのが、2019〜2020年頃に中国のエルメスがリニューアルオープンし、1日で数億円の売り上げを出したというニュースです
でも当時知り合いのアパレル関係の方はやばい大変だと言い、私が勤めていたオーダー店も初めてのことでどうしたらいいのかわからないという状況でした
その時にニュースを見てハイブランドと呼ばれる高級なラグジュアリーなブランドと、ファストファッションと呼ばれるユニクロやZARAのような庶民的なブランドに二極化され、その中間のブランド達がなくなっていくような気がしました
……と、ここで三鷹駅を出発
このあたりからテレワークなど外に出ないでも良い世の中に切り替わった事でネットの環境がより発展し、家でも電車でもどこでも情報が無料で手に入るようになり、専門的な知識ある人が発信した情報と個人で発信された嘘か誠かわからない情報が混ざりごちゃごちゃになってしまいました
昔は情報を得る手段がなく"人"から知識を得ていましたが、現代は情報を得る手段も発信する手段も多過ぎてネットでは本当に知りたい情報が手に入らなくなっていると思います
逆に現代では"人"からでないと有益な知識が入りづらくなってきています
というよりもネットの情報を精査できないことが原因かもしれません
人というのは一番代表的な例は店員ですね
ただ難しいのは誰でも良いのではなく、"自分に合っている"店員に出会うことです
ただ、あまり接客されたくない方も多いと思いますので、程よい距離感と話しかけやすい空気づくりが大切だったりします
その後にその店員の経験値やファッションに対しての考え方みたいなものが大切になる気がします
5〜6年ほど前に某有名ブランドに行った時、レザーの名刺入れを見たくて店員さんに話を聞いたのですが、売りたい欲が強過ぎるのかイエスマンみたいで聞いたことに返事するばかり、この名刺入れ可愛いですよねと言ってくれるのですが、商品について質問をするとそうですと答えるけど返事に自信がない感じ
若いスタッフの方だったので仕方ないですし対応は全然良かったのですが、知らない人からしたら間違った情報を信じてしまう可能性があるなと思いました
何を買うかよりも誰からどうやって買うかに重きを置いていただきたいです
高ければ良いわけではないですし、安いのには理由があります
自分では判断ができない時に、自分の立場に立って想像したうえで接客をしてくれる店員に出会えたらかなりラッキーです
個人的に良い店員かもと思う基準のひとつが、例えば欲しいと思った服を試着して微妙だと感じた時、似合ってると押してくるのは良くないし、似合ってないからやめた方が良いと言うのは簡単だけど良いとは言えないし、それを着たいならこういうアイテムを合わせると良くなるかもとか、着方の工夫を教えてくれたりと壁にぶつかった時に何通りかの方法を柔軟に提案してくれる店員というのは意外と少ないと思います
…お、そろそろ立川駅に到着
ファッションは自由です
でも、何でもありというわけではないです
自由というのは経験と的確なルールの中で初めて成り立つと思っています
本来よくわからなくて当たり前です
だから販売員やフィッターという専門のスタッフがいます
街を見ているとネットの情報を信用しすぎているのかみんな同じ格好をして、SNSなどを見ると勝手なルールを作り過ぎて楽しむことを忘れてしまっているような気がします
先ほど申し上げた的確なルールというのは、これはやらない方が良いということを的確に抑えていないといけません
例えばスニーカーにスラックスはダメだと決めつけるのではなく、具体的にしっくりきていない原因がどこかにあります
スニーカーと言っても木型、素材、デザインによって全然違うので、例えばハイカットがいけないのか、ソールがいけないのか、パンツの裾の太さがいけないのか、丈の長さがいけないのか、そこに派生してお尻周りが小さ過ぎているのかもなど仮説を立てていきます
その中でこの体型の人がこれとこれを合わせるのは相性が悪いという組み合わせがたまにあるので、それを良くないルールとします
スニーカー×スラックスがダメとしてしまうとファッションの幅が一気に下がってしまいますので、なるべくダメな組み合わせを細かく設定することが必要だと思います
例えば?と言われると難しいのですが、サッカーや野球などスポーツをしていて太ももが太くて足の幅が広い、だけど身長は高くなくお腹周りが細いという体型の方が細いパンツを穿いた時に靴のサイズが大きかったりするとバランスが悪かったりします
パンツを細くしたい気持ちはわかるのですが、靴のサイズに対してパンツの裾が細すぎる可能性が考えられるので全体のバランスを見て調整をします
…ここで八王子駅を出発
よくわからないと思いますし普通はこんなことまで考えないので専門家がいます
実際に店員さんと話してみて、距離感や質問に対しての答え方など難しく考えず直感で良いのでチャレンジしてみてください
あとは話が面白い方が大切ですね!
何を買うかだけではなく、誰からどうやって買うかに重点を置いて買った服にはストーリーができます
そこから愛着が湧いて大切にした服は、自分の子どもに譲ったり永く愛用することができます
…ここで西八王子駅に到着
最後に、実際このブログですら溢れているネットの情報の一つです
ただ偶然このブログを見た方、いつも見てくださっている方にどうか少しでも伝わって物の買い方の参考にでもなればと思い書きました
長文となってしまいましたが、ここまでご覧いただきありがとうございます
高い物にも、安い物にも理由がありますのでどうか情報に惑わされないよう自分に合った人に出会えるよう願っております
最後の仕上げは駐車場の車の中で書きました
それでは良かったらまたお付き合いください
(画像は7〜8年前に出展したタイのヴィンテージイベントの様子)
今日の一曲
Pink Floyd - Wish You Were Here
<現在の納期>
11月下旬予定
※着用日がお決まりの方はお早めにご相談ください









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